Study in Heart

自分なりの備忘録と勉強履歴と、ちょっとした日記として綴るブログです。拙い文章と気ままな更新ですが宜しくお願いします。

マーケティング本を読んで

【はじめに】
今回、普段は読まない種類の本を読み、なかなか手にできない感情や知識、その他もろもろを得ることができた気がするので備忘録として書きます。
その本がこちら。【システム障害はなぜ二度起きたか】という本です。
 
 
今までは小説や雑誌は読むことがあっても、こういうマーケティング本をそもそも自分から進んで読もう! といったことも無かったんですが先生から勧められたこともあり読むことになりました。
 

 

 
そもそも俺は、専門学校に通って、インターンシップ行ったりするうちにIT系のなかでも運用の方に興味を持ち始めました。しかし本当に俺は運用に向いているのか、となればまだそれもわからないです。プログラムを書いてなんとなく開発はこんな感じなのかなと感じた後、別の職種に興味を持った……といった具合なので。
 
だから、一つの可能性の話として運用に興味を持った。
それを先生に話したら、「この本は読んでおくべき。業界研究としても役立つので損はない」と勧められたので読んだ、という背景になります。
 
それでは経緯の説明はこのへんにして、本の概要とそこから得た俺の考えを書いていきたいと思います。
 
 
 
【概要】
この本は、みずほ銀行が2002年4月に起こしたシステムダウンの事例と、2011年3月に起こしたシステムダウンの事例について深く切り込み、原因追求とそこから得られる知見、これからに向けての解決策を考察する本です。
 
また、上記二つの事例を詳細に記述していることに加え、東京証券取引所や東京工業取引所、東京消防庁国土交通省気象庁で発生したシステムトラブルの事例も記載されています。
 
読者となるターゲット層はプログラマの方達というよりは、マネジメントを行っているSEやもっと上の経営陣の方達だと書かれていました。がしかし読み終わった今、俺のような一介の学生でも読む価値はあるのではと思いました。
 
 
【得られたもの】
大まかに四つあります。
まず一つ目が知識そのもの。
そもそも、2002年といえば僕が小学2年生、7歳ぐらいのころの出来事。2011年で高校2年ぐらいですかね。当時のニュースでなんとなく聞いた程度のことが、こういう経緯で起きて、こういう障害があって、どんな対応が起こったのかということを改めて知れることができたのはとても良かった。
何となくあったであろうことがちゃんと知識として入ったのは収穫でした。
 
この本を本来読むであろう人たちは、あの頃は大事件だった……と振り返れるかもしれません。
僕はそうもいかない世間も何も知らない子供だった。その僕がこうして知れるのは良かったです。
 
 
二つ目が、どの障害であれ、根本的な原因は技術的な要素ではないということ。
プログラムや設計にミスがあったのではなくてそもそも管理ができていなかったことや、計画方針が定まらずに時間だけが過ぎていった……というようなケースがとても多いと感じました。
僕みたいな専門学生が、学校でプログラムの勉強をしていれば嫌でもバグやエラーにぶち当たって悩むことになります。
しかし実際の現場で起こっていたことはもっと違う視点での障害でした。こういう視点での考え方はそもそも身についていなかったです。
 
三つ目が、「じゃあ技術的な原因じゃなかったら、何がそもそもの原因なの」ってなると思います。それが”プロジェクトマネジメント"です。
この本の後半の解決策に繋がるにつれてこの言葉が頻出するようになりました。
これは最後のまとめに続きます。
 
四つ目がテストの重要性。
システムが完成したけど、当初予定していたデータ量よりも大幅に上回る利用率だった……という事例も記載されていました。いくら優秀なプログラムを組んだところでそれが実際に使い物にならなければ意味がない。ちゃんと実際に使えるかはちゃんと確かめなければならない。
学校ではプログラムを書いて、「はい動いたオッケー」で済まされることが多いのでこれまたわかってたつもりだけど再認識しました。
 
 
【まとめ】
この本で学んだことはプログラミングの上達法でもなくアルゴリズムの考え方でもなく、資格勉強でもおそらく頻出しないであろう事柄ばかりだと思います。
しかし、本書で幾度となく出てきたプロジェクトマネジメントという言葉。これが大事なんだなと思い、最後のまとめにさせていただきました。
 
じゃあ、そのプロジェクトマネジメントってそもそもなに?
僕なりの考え方、解釈の仕方なので間違っているかもしれませんが……。
 
  • 自社(自分または自チーム)の戦力を正確に把握すること。
  • 責任の所在を明確にすること。
  • やりたいこと、成し遂げたいことを明確にすること。
  • 連絡手段を明確にし、必ず迅速な対応ができるように整備すること。
  • 情報はしっかりと共有すること。
  • 一度決めたことはみだりに変更しない。
  • 小さなミスを小さなミスと思わない。
 
だと僕は考えます。
まだ書ききらないことや詳細に書きたいことも残ってますが、そもそもまとまりきらなくなるので、ひとまずこれで。
 
 
技術的なトラブルももちろんあります。厄介でどうしようもなく分からなくて、嫌になります。
だけど、こうした対人的なトラブルにこそちゃんとした対策をしなければ技術的なトラブルに対応しきれないこともあるのではないかとこの本を通じて考えたことです。
 
長文となりましたが、以上で今回の記事を終わります。最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。